ECサイト運営者様必見:Shopify追加スクリプト廃止で変わる注文完了ページとチェックアウト対応。おすすめアプリも解説【2025年最新】

ECサイト運営者様必見:Shopify追加スクリプト廃止で変わる注文完了ページとチェックアウト対応。おすすめアプリも解説【2025年最新】

Shopifyを使ってECサイトを構築されている場合、以下のようなメールが届いたた方がいらっしゃるのではないでしょうか。

From:Shopify <inactive@shopify.com>
件名:[ご対応をお願いします] 2026年8月26日までにサンキューページをアップグレードしてください

また、管理画面の設定 > チェックアウトの画面に以下の様なアラートが出ており、気になっている方もいらっしゃるかと思います。

チェックアウト 対応が必要です

今回は、 Shopify Plus以外のプランで8月26日以降に予定されている「追加スクリプト」の廃止についての情報です。

※ 以下の内容は本記事作成時点の情報です。最新の情報や各サイトの個別の対応については直接、Shopifyの技術情報をご確認いただくか、サポートへのお問い合わせを推奨します

 

<目次>

・8月26日に何が起きるのか

・何もしないとどうなるのか

・具体的に何をすれば良いのか

 

■8月26日に何が起きるのか

Shopifyでは2025年1月末まで「追加スクリプト」を記述することで、注文後に表示される購入完了ページ(サンキューページ/サンクスページ)や注文状況ページに任意の情報を追加することができました。

また、購入完了ページにはGoogleのコンバージョンタグや、Metaピクセルといった各種計測用のタグを設置することで、広告や施策の効果をより詳細に分析することができていました。

しかし、2月1日以降、「追加スクリプト」を新たに追加したり更新することができなくなっています。さらに、8月26日以降に、「追加スクリプト」による表示・機能が完全に削除される予定とのことです。

■何もしないとどうなるのか

現段階では、明確にいつからという情報は無いものの、将来的に以下の事が発生する可能性が高いと考えられます。

  • 購入完了ページに独自に記載していた注意書き等が表示されなくなる
  • Googleアナリティクスや各種広告の計測ができなくなる
  • (アプリが対応していない場合)そのアプリで表示/計測していたことができなくなる


■具体的に何をすれば良いのか

  1. 対処が必要な項目があるか確認
  2. 何に影響が出るか確認
  3. 代替の方法を調べる
  4. アプリの導入またはコードの変更により対応する

 

1.対処が必要な項目があるか確認

Shopifyの管理画面から、設定 > チェックアウト と進んだ際、画面上部に「対応が必要です」と表示されている場合、[確認]ボタンを押します。
上記のアラートが出ていない場合、特に何もする必要はありません。

2.何に影響が出るか確認

「アップグレードガイド」ページには「トラッキングと分析」「ページのカスタマイズ」といった分野ごとにどのような計測タグやアプリ、カスタマイズが影響を受けるかが表示されています。

3.代替の方法を調べる

非表示/または無効になると困るものがある場合、代替できる手法があるか調べます。
Shopifyからアプリの提案がある場合は、特定のアプリのインストールボタンが表示されていたり、[アプリを探す]ボタンが表示されています。

しかし、今できていることが完全に移行できるかや、使い勝手がどうかということまでは考慮されていないので、アプリの導入は慎重に行いましょう。
既に入っている他のアプリや、他のカスタマイズとの機能衝突が無いかということにも考慮が必要です。

4.アプリの導入またはコードの変更により対応する

以下の具体的なケースをもって、どのような対応が必要かをご紹介させていただきます。

  1. 「Googleアナリティクス」の導入方法
  2. 「Microsoft Clarity」の設置対応
  3. 購入完了ページに独自の要素を追加するには?

 

「Googleアナリティクス」の導入方法:Shopify公式アプリ「Google & YouTube」を使う

  • Shopify公式アプリ「Google & YouTube」を使うと、Googleアナリティクスの連携が比較的簡単に設定できます。
  • 「Google & YouTube」アプリでGoogleアカウントを連携し、その中でGoogleアナリティクスの設定を行います。
  • 旧来のUA(ユニバーサルアナリティクス)からGoogleアナリティクスに対応済みです。
  • 追加のスクリプトを書く必要がなく、Shopify管理画面上で設定完結。
  • 基本料金は無料。

【設定手順概要】

  1. Shopify管理画面の「アプリ」から「Google & YouTube」をインストール。
    https://apps.shopify.com/google?locale=ja

     

  2. アプリの設定画面に遷移するので、
    手順や画面指示に従い、Googleアカウントと連携をしてください。

     

  3. 「Google アナリティクスのプロパティ」を設定すれば、「Googleアナリティクス」との連携が可能です。
    Google タグの設定も当アプリで行えます!

 

「Microsoft Clarity」の設置対応:「theme.liquid」にトラッキングコード追記。

「Microsoft Clarity」は、ユーザーの行動を可視化するためのツールで、Shopifyの「Google & YouTube」アプリでは対応していません。
そのため、手動でコードを追加する必要があります。

具体的には、「追加スクリプト」で記述しているもしくは、「Microsoft Clarity」のトラッキングコードを取得し、
Shopify管理画面の「オンラインストア」→「テーマ」→「コード編集」→「layout/theme.liquid」の</head>直前に貼り付けてください。

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  <script type="text/javascript">
   (function(c,l,a,r,i,t,y){
    c[a]=c[a]||function(){(c[a].q=c[a].q||[]).push(arguments)};
    t=l.createElement(r);t.async=1;t.src="https://www.clarity.ms/tag/"+i;
    y=l.getElementsByTagName(r)[0];y.parentNode.insertBefore(t,y);
   })(window, document, "clarity", "script", "YOUR_CLARITY_TRACKING_CODE");
  </script>
 </head>

 

購入完了ページに独自の要素を追加するには?:専用アプリの導入とチェックアウトページの制約

Shopifyはプランや仕様によってページの自由なカスタマイズに制限があり、特にチェックアウトページへの直接的な要素追加は「Shopify Plus」プランのみに限定されています。一般プランではチェックアウトページのカスタマイズは原則できません。
一方、購入完了ページや注文状況ページなどはアプリを使い比較的柔軟にカスタマイズ可能です。

そこで今回は、購入完了ページに独自要素を追加できる人気アプリ「Checkout Blocks」「Salemate」「さんクス」の3つを比較し、それぞれの特徴や導入のしやすさをまとめました。ショップの目的やプランに合った最適なツール選びにお役立てください。

項目 Checkout Blocks Salemate さんクス
おすすめ度 ★★★★★ ★★★☆☆ ★★★★☆
Shopify公式アプリか ×(サードパーティ製)
対応ページ 購入完了ページ
※チェックアウトページは「Shopify Plus」のみ可能
購入完了ページ(一部アップセル対応)
※チェックアウトページは「Shopify Plus」限定
主に注文編集機能
購入完了ページに文章・画像追加可能
チェックアウトページカスタマイズ不可
できること 購入完了ページにテキスト・画像・一部HTMLタグを自由に挿入可能。ドラッグ&ドロップで簡単カスタマイズ。 アップセル表示、テキスト・画像・ボタンを一部カスタマイズ可能。
※HTMLタグの挿入は不可。チェックアウトページカスタマイズはPlus限定。
購入完了ページにテキスト・画像・ボタンを自由に導入可能。多彩なテンプレートやその他機能が充実。
※HTMLタグなど設置は不可。
導入の簡単さ 直感的で簡単。
初心者でも扱いやすいUI。
中程度。
管理画面で設定が必要。
非常に簡単。
インストール後すぐ利用可能。
料金(目安) 無料 $5/月、$200(買い切り)
無料体験7日間
日本語対応状況 英語中心。
UIは直感的。
英語中心。
日本語対応は限定的。

 

【サンキューページ導入イメージ】
1.Checkout Blocks

■ Dynamic contentで設定


HTMLタグは使用できませんが、このアプリ特有の記述方式でリンクの設定が可能です。

■ Static contentで設定



一方、「Static contentで設定」の場合、カスタマイズ画面で編集ができ、HTMLタグの使用が可能です。

 

2.Salemate

テキストや画像、ボタンの導入が可能ですが、HTMLタグの挿入はできません。

 

3.さんクス

「Salemate」と同様、HTMLタグの挿入はできませんが多彩なテンプレートや機能が用意されており、組み合わせにより好みに合ったUIをご設定頂けます。

 

いかがでしたか?
Shopifyを利用していると、年に何度か様々な機能改善を含む、大型のアップデートがあり、追加料金無しでもその恩恵にあずかれるので、ありがたい反面、運営者側がShopifyのアップデートに合わせて行動しないといけない側面もあります。

自分で調べても対処方法がわからない場合、コミュニティをのぞいてみたり、専門業者に依頼や相談をするのも一手ですね。
弊社ではサイト構築をしたお客様には、その後の保守サービスのご契約もお勧めしております。

何もない月は保守費用がもったいないと感じる事があるかもしれませんが、こういった情報をいち早くキャッチアップして、お伝えしたり、簡便なカスタマイズであれば、追加料金無しで対応できる部分もありますので「転ばぬ先の杖」としてお勧めです。

 

■運営会社紹介

フォーミックスはShopify認定パートナーです。

初めてのネットショップ構築から運用支援まで、幅広くサポートしています。

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著者名:Watanabe

気持ちは新人、実は9年目のプログラマー。よくPCが似合わないと言われる。