今回は、LINE公式アカウントと連携し、顧客接点の強化や高いエンゲージメントを実現できるアプリ「CRM PLUS on LINE」をご紹介します。
LINEは日本国内で圧倒的な利用率を誇るコミュニケーションプラットフォームであり、メールより高い開封率や接触率を誇ります。Shopifyストアと組み合わせることで、LINEのメリットを活かしたCRM施策を展開することが可能です。
本アプリを使えば「カート放棄リマインド」「セグメント配信」「LINEログイン連携」など、ShopifyデータとLINEを活用した高度な接客・リピート促進施策が実現できます。
<目次>
■CRM PLUS on LINEとは?
「CRM PLUS on LINE」は、ShopifyとLINE公式アカウントを連携し、顧客データを活用した接客・CRM施策を実現できるアプリです。
LINEの友だち情報とShopifyの顧客・購買データを紐づけることで、メール配信だけではリーチしにくかったユーザーに対しても、高い開封率を誇るLINEで直接アプローチできるようになります。
日本国内ではLINEの利用率が非常に高く、EC運営において「LINEをどう活用するか」は重要なテーマです。本アプリは、そうした日本市場に適したCRM施策の設計・実行を支援します。
■主な機能・特徴
「CRM PLUS on LINE」の主な機能は以下の通りです。
- Shopify × LINEのデータ連携
Shopifyの顧客データとLINEアカウントを結びつけることで、購入履歴・顧客タグ・行動データなどに基づいたLINE配信などの接客が可能になります
- セグメント配信とステップ配信
タグ/購入状況ごとのセグメント配信に加え、「友だち追加後」「購入後」などのタイミングで段階的に配信するステップ配信にも対応し、シナリオ型のコミュニケーションを設計できます
-
カート放棄(かご落ち)リマインド
購入を中断したユーザーに対してLINEで通知を自動送信でき、取りこぼしていた購入機会の回収が期待できます - LINEログイン(Plus向け)
Shopify Plusでは、LINEアカウントによるソーシャルログインを導入可能。会員登録率やLINEアカウントとShopify会員情報を紐づける「ID連携」をされる割合の向上に寄与します
■対応できる施策・活用例
「CRM PLUS on LINE」は、以下のような施策と相性が良いアプリです。
- 初回購入者向けフォロー配信
- リピート促進キャンペーンの案内
- 会員ランク別や購入履歴別の情報配信
- カート放棄/再訪促進のリマインド
- セール/再入荷通知の即時配信
特に「メールはお読みいただけないが、LINEなら反応がある」というストアにとって、効果を発揮しやすいアプリです。
■導入方法
(1) Shopifyアプリストアで「CRM PLUS on LINE」をインストール
(2) LINE公式アカウント準備
(必要に応じてMessaging API/LINEログインチャネル等を用意)
(3) アプリ管理画面でLINEチャネル情報(Channel ID/Secret など)を設定し、連携を有効化
(4) ストア内(購入完了ページ/マイページ等)に友だち追加・ID連携の導線を設置
導入後は、少数ユーザーでテスト配信・動作確認を行い、問題がなければ本運用へ移行します。
■導入時・運用時の注意点
LINE連携アプリは運用設計が重要です。次の注意点をご確認ください。
- 料金プランは「ID連携ユーザー数」を基準にするケースが多く、想定規模に合わせたプラン設計が必要です
- LINE公式アカウント側の配信通数・課金体系の影響も受けるため、運用コストを含めて設計しましょう
- 施策や通知タイミングが増えてくると、意図せず一人のお客様に対して頻回にご案内が配信されてしまうリスクがあるので、いつ、どういった通知を配信しているかの管理が重要です。配信時間帯の制御も忘れずに行いましょう
- 友だち追加だけでなく「ID連携」を進める導線設計が重要です。購入完了ページやマイページ等の配置を検討してください
■こんな方にオススメ!
以下のような課題・ニーズを持つShopify運用者には特におすすめです。
- 日本向けECを運営しており、LINE公式アカウントを活用してCRMを強化したい方
- メルマガの反応率に課題があり、LINEで顧客接点を増やしたい方
- 購入履歴や顧客タグに応じたセグメント配信/ステップ配信を実施したい方
- カート放棄への対策やリピート施策を仕組み化したい方
■Shopify LINE連携アプリの比較と選び方
LINE連携を行えるアプリは複数存在しますが、「何を重視するか」によって最適なアプリは異なります。ここでは代表的なLINE連携アプリを比較し、それぞれの特徴を整理します。
アプリ名 |
LINE ID連携 |
セグメント配信 |
カート放棄リマインド |
メール併用 |
特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| CRM PLUS on LINE | ◎ | ◎ | ◎ | × | Shopify顧客データを活用したLINE特化CRM。自動化(Flow連携等)の設計がしやすい。 |
| Lipify | ○ | ○ | ○ | × | 実店舗・POS連携に対応。オンライン+オフラインの会員運用に向く。 |
| おみせコネクト | ◎ | ○ | ◎ | × | 導入が簡単で、短期間でLINE施策を開始しやすい。 |
| StoreCRM | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | LINEとメールを併用し、複数チャネルを一元管理できる多機能CRM。 |
| ECAI | ○ | ○ | ○ | × | ステップ配信やテンプレートが豊富で、LINE施策を幅広く展開しやすい。 |
| CRM PLUS on LINE:LINE ID連携/セグメント配信/カート放棄配信に対応。Shopifyデータを活用したLINE特化CRMとして運用設計しやすい。 |
| Lipify:実店舗(POS連携)に対応し、オンライン+オフライン運用向け。 |
| おみせコネクト:導入が簡単で、短期間でLINE施策を始めやすい。 |
| StoreCRM:LINEとメールを併用し、複数チャネルを一元管理できる多機能CRM。 |
| ECAI:ステップ配信やテンプレートが豊富で、LINE施策を幅広く展開しやすい。 |
主な比較ポイント
LINE連携アプリを選ぶ際は、特に「Shopifyの顧客・購買データをどこまで活用できるか」「配信の自動化や条件分岐の柔軟性」「カート放棄リマインド等のEC向け施策への対応」「実店舗連携やメール併用の必要性」を確認することが重要です。
選び方の目安
Shopifyのデータを活かしたCRM施策を強化したい場合は「CRM PLUS on LINE」、LINEとメールを併用したい場合は「StoreCRM」、実店舗(POS)とLINE会員を連携したい場合は「Lipify」、まずは簡単にLINE施策を始めたい場合は「おみせコネクト」、といった選び方が有効です。
「CRM PLUS on LINE」は、「Shopify × LINE」に特化したCRMを構築したいストアに特に向いているアプリと言えます。
■まとめ
「CRM PLUS on LINE」は、ShopifyとLINE公式アカウントを連携し、日本市場に適したCRM・接客施策を実現できるアプリです。購入履歴や顧客タグを活用したセグメント配信、カート放棄リマインドなど、運用で効果が出やすい施策をLINE上で実行できる点が特徴です。
いかがでしたでしょうか?
今回はShopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」についてご紹介しました。
LINEを活用したCRM施策を強化したい方は、導入をぜひ検討してみてください。
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