目次
1. プロンプトとは
プロンプトとは、特定の目的に応じて生成された応答を得るために、LLM(大規模言語モデル)に対して入力されるテキストや指示のことを指します。プロンプトは、ユーザーが求める情報やタスクに基づいて設計され、その応答を得るためにLLMがどのように動作するかをガイドします。
要するに、AIに対する指示文です。
2. プロンプトの役割
プロンプトは次のような役割を果たします:
- 質問の形式:ユーザーが具体的な質問をする際に使用されるテキスト。
- 命令の形式:特定のタスクを実行するようにLLMに指示するテキスト。
- コンテキストの提供:LLMがより正確な応答を生成するために必要な背景情報や事実を提供するテキスト。
- 出力形式の指定:LLMの出力を特定の形式(例:JSON、Markdown)で生成させるための指示。
3. プロンプトの重要性
プロンプトは、LLMの応答の質や正確性に大きな影響を与えるため、適切に設計されることが重要です。プロンプトエンジニアという職業が出現し、とても需要があることからプロンプトの重要性が高いというのがわかります。
4. プロンプトを書く際のコツ
プロンプトを効果的に書くためのいくつかのコツを紹介します。
- 簡潔に書く:同じ命令でも文章が短い方がLLMに意図を伝えやすいしコストも安くなります。
- 明確に書く:解釈の余地が生まれるような書き方は適切ではありません。
- 十分な情報を与える:必要な背景情報や具体例を含めることで、より正確な応答を引き出せます。
- 区切り文字を使用する:複数の指示や要素がある場合は、区切り文字を使って明確に分けるとよいです。
- 役割を与える:LLMに特定の役割を与えることで、期待する応答のスタイルやトーンをコントロールできます。
5. 具体例
以下に、プロンプトを書く際の具体例を挙げます。
簡潔に書く
悪い例:
こんにちは、私は気象情報が欲しいのですが、できれば今日の午後の天気について、具体的には気温、湿度、風速、降水確率などの情報を教えてください。
良い例:
今日の午後の天気(気温、湿度、風速、降水確率)を教えてください。
明確に書く
悪い例:
今日の午後の天気を教えて。
良い例:
今日の午後の気温、湿度、風速、降水確率を教えてください。
十分な情報を与える
悪い例:
レポートを書いてください。
良い例:
以下のトピックに基づいて、1000文字以内のレポートを書いてください。
トピック:AIの将来性とその社会的影響
区切り文字を使用する
悪い例:
次の3つの質問に答えてください。1. 今日の天気 2. 明日の天気 3. 今週末の天気
良い例:
次の3つの質問に答えてください。
質問: """
1. 今日の天気
2. 明日の天気
3. 今週末の天気
"""
役割を与える
悪い例:
天気予報を教えてください。
良い例:
あなたは気象予報士です。今日の午後の天気予報を教えてください(気温、湿度、風速、降水確率)。
6. まとめ
プロンプトは、LLMの応答の質や正確性に大きな影響を与える重要な要素です。効果的なプロンプトを書くためには、簡潔さ、明確さ、十分な情報、区切り文字の使用、役割の付与などのコツを押さえることが重要です。具体例を参考にしながら、実際のプロンプト作成に役立ててください。