今回は、複数ネットショップや電話注文を「受注〜出荷」まで一元管理できるサービス「fun order for makeshop(ファンオーダー フォー メイクショップ)」をご紹介します。
自社ECに加えてモールや電話・カタログ通販など複数チャネルで販売している場合、受注・顧客・発送情報が分散してしまい、運用負荷やミスの増加につながりがちです。
「fun order for makeshop」は、そうした複数チャネルの販売情報をまとめて管理し、顧客情報の名寄せや分析・販促まで一元的に行えるサービスです。本記事では、サービスの概要や主な機能、導入メリットを分かりやすく解説します。
【目次】
■「fun order for makeshop」とは
「fun order for makeshop」は、複数のネットショップや電話注文を受注から出荷まで一元管理できるサービス「fun order」と、メイクショップをつなぐための連携アプリです。
複数店舗・複数チャネルの注文データをfun order に集約し、顧客情報を名寄せすることで、顧客対応や分析、販促に活用できるようにします。
※本アプリはメイクショップアプリストア上で提供される連携用アプリであり、実際の運用は「fun order」本体側で行う構成です。メイクショップ側からfun order に注文情報をインポートし、fun order から配送情報をアップロードするイメージです。
▶「fun order for makeshop」アプリページはこちら

(画像参照元:https://apps.makeshop.jp/view/item/000000000165)
■主な機能と特徴
・複数チャネル受注〜出荷の一元管理
自社ECサイト、モール店舗、電話・カタログ通販など、複数チャネルで発生した受注情報をfun order に一元的に集約できます。受注〜出荷の流れを一つのシステム上で管理できるため、チャネルごとのバラバラな運用から脱却できます。

(画像参照元:https://apps.makeshop.jp/view/item/000000000165)
・顧客情報の名寄せ/一元管理
複数店舗・複数チャネルで購入している同一顧客を名寄せし、横断的な購入履歴として管理できます。チャネルをまたいだリピーター分析や、顧客ごとの対応履歴の把握に役立ちます。
・配送情報のアップロード連携
メイクショップからfun order に注文情報をインポートし、出荷処理後の配送情報をfun order から メイクショップ側へアップロードできます。受注〜出荷の情報連携がスムーズになり、ステータス管理のミスや二重入力を防ぎます。
・売上管理/請求管理/顧客管理まで対応
fun order 本体は、受注・出荷だけでなく、売上集計や請求管理、債権管理、顧客管理など、通販事業全体を支える機能を備えています。単なる受注連携に留まらず、バックオフィス業務全体の効率化を図れます。
・カスタマイズや基幹システムとの連携が可能
自社の運用フローに合わせたカスタマイズや、既存の基幹システムとの連携にも対応しています。一定規模以上の通販事業でも、自社の業務に合わせた形で組み込める柔軟性が特徴です。
■導入メリット
・運用負荷の軽減と業務効率化
これまでチャネルごとに分かれていた受注・顧客・出荷情報を一元管理できるため、複数の管理画面を行き来する必要がなくなります。担当者の作業時間を削減し、業務効率化が期待できます。
・ヒューマンエラーの削減
二重入力や情報転記の回数が多いほど、どうしてもミスが発生しやすくなります。一元管理により、入力・更新のポイントを絞ることで、誤出荷や請求ミスなどのリスクを抑えられます。
・顧客体験の向上(CX向上)
チャネルをまたいだ購入履歴や問い合わせ履歴を踏まえて顧客対応ができるため、「どの店舗で購入したか分からない」「前回の対応が引き継がれていない」といった不満を軽減できます。長期的なリピーター育成にもつながります。
・リピーター施策・販促施策への活用
名寄せされた顧客データベースをもとに、リピーター分析やセグメント配信などの販促施策を検討しやすくなります。顧客属性や購買傾向を踏まえた DM・メールマーケティングなどにも活用が可能です。
・属人化しにくい運用体制づくり
決まった担当者だけが受注・顧客情報を把握している状態から、誰でもシステム上で履歴やステータスを確認できる体制へ移行しやすくなります。担当者の急な退職・休職にも強い、安定した運用設計につながります。
■料金プラン
初期費用:開発元にご確認ください
月額費用:開発元にご確認ください
契約期間:年間契約
※出典:メイクショップ アプリストア「fun order for makeshop」ページ
本アプリ(メイクショップ連携部分)の料金:無料
実際の運用には「fun order」本体および「EC受注オプション」の契約が別途必要です。ショップ規模や運用内容により費用が変動するため、詳細は開発元(株式会社バージョン・ラボ)への問い合わせが推奨されています。
■導入の流れ
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アプリストアから「fun order for makeshop」をインストール
メイクショップアプリストアの「fun order for makeshop」ページからインストールを行います。 -
fun order 本体の申し込み・契約
公式サイトや問い合わせ窓口から、fun order 本体および EC 受注オプションの契約内容を確認・申し込みします。 -
初期設定(チャネル・店舗情報の登録)
運用するネットショップや電話・カタログ通販などのチャネル情報を登録し、受注データの流れを設計します。 -
顧客・商品・在庫などのデータ連携・名寄せ方針の確認
既存の顧客データ・注文データをどのように名寄せするか、事前にルールを整理しながら移行・連携設定を行います。 -
テスト運用
実運用前にテスト環境または限定的な範囲で動作確認を行い、受注〜出荷指示、出荷確定〜ステータス反映までの流れを検証します。 -
本番運用開始・運用改善
本番運用開始後、受注・出荷・顧客対応の状況を見ながら、画面レイアウトやフローの見直しを行っていきます。
■他のメイクショップアプリストア掲載サービスとの違い
メイクショップアプリストアには、「販売業務の効率化」カテゴリとして、送り状発行や倉庫連携、在庫連携など、個別機能に特化したサービスも多数掲載されています。
そうしたサービスが「特定の業務(例:出荷処理のみ、在庫連携のみ)」をピンポイントで効率化するのに対し、「fun order for makeshop」は、複数チャネルの受注〜出荷、顧客情報、売上・請求管理まで、通販業務全体を俯瞰して一元管理できる点が大きな特徴です。
すでに別のツールで一部の業務を効率化しているショップでも、
「チャネルごとにデータが分断されていて、全体像が見えづらい」
「顧客を横断的に見ることができていない」
といった課題を抱えている場合には、fun order のような統合基盤を導入することで、より高いレベルでの業務最適化・顧客体験向上を目指すことができます。
■まとめ
「fun order for makeshop」は、複数ネットショップや電話・カタログ通販を運営している事業者にとって、受注〜出荷〜顧客管理〜売上・請求管理までを一元的に管理できる心強いサービスです。
チャネルごとにバラバラになりがちな情報をまとめることで、業務効率化とヒューマンエラーの削減、そして顧客体験の向上が期待できます。
「複数チャネルを運営しているが、データが分散していて大変」「顧客を横断的に見られる仕組みがほしい」といった課題をお持ちの方は、ぜひ一度、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
もっと詳しい情報や事例について興味のある方は、お気軽にフォーミックスへお問い合わせください。
■運営会社紹介
フォーミックスは「メイクショップ」「クラウドEC」のオフィシャルパートナーです。
初めてのネットショップ構築から運用まで、目標に合わせて最適な形をご提案します。公開後の運用についてもお気軽にご相談ください。

